22歳。学生結婚してみた。- (2)付き合うことになった。

■記者紹介
1984年、福岡県生まれ、神奈川県育ち。
男子校出身でゲームやアニメが好きな中学生だったが、中学3年のときに父親が他界。
それ以降、年齢を誤魔化してチャットを通じて知り合った社会人に混じってオフ会に参加したり、
徹夜でコミケに並んだりますますオタクに磨きがかかる。

大学生のときに関西で開催されたゲーム大会に参加し、そこで知り合った女性とマイミクになる。
ひょんなことからその女性と付き合うことになり、気づいたら妊娠、あわてて学生結婚、そして出産。
現在は妻と2人の娘を養いながら、ITエンジニアとして奮闘中。


■22歳。学生結婚してみた。- (2)付き合うことになった。
カップル

前回のあらすじ。
大学生として勉学に励みつつも、ゲームセンターのゲームを通じて、遊び仲間を増やしていく毎日。
ひょんなことから、将来の妻となる女性とマイミクになったが、このときはそんなことは全く想像していなかった。

--- 再会、そして ---
妻と初めて出会ってから、2年が経過していた。
相変わらず、大学生という比較的時間に余裕がある立場を利用して、ゲームセンターで知り合った
各地の知り合いを尋ねて旅行する日々が続いていた。
関西にも年に数回足を運び、彼女とも連絡先を交換するに至っていた。

そんなある日、彼女から「今、東京にいるから一緒にあそばへん?」というメールが来る。
その頃彼女は東京で働いていたが、体調を崩して休養するために関西の実家に帰ろうとしていた。
そこで、関西に帰る前に俺を含む関東の知り合いを遊びたいと考えていたらしい。
最初は、東京にあるゲームセンターで遊ぶという計画を立てていたが、いざ当日になると
他の知り合いの都合がことごとく悪くなり、俺と彼女の二人で遊ぶことになった。

東京のゲームセンターで彼女に会ったのだが、仕事上のストレスのせいか、
げっそりとしており、とても外で遊べるような状態ではなかった。
後で聞いた話だが、その時は体重が40kgを切っていたらしい。
(彼女は小柄で150cm弱であるが、それを差し引いても痩せすぎである)

とても遊べる状態ではないと判断し、解散しようと思ったのだが、
東京を離れる前にどうしても遊びたかったらしい。
そこで、俺は自宅ならゲームがたくさんあるし、休みながら遊べるからどうだろうと提案した。
今考えると随分と大胆な提案であるが、自宅には関東に遊びに来る遠方の知り合いをよく泊めていたため、
そのときのノリで誘ったのだと思う。もちろん女性を一人で連れてくるのは初めてである。
こうして、彼女が自宅にきたのだが、このときはまだお互いの関係が変わることは想像していなかった。

--- 告白 ---
自宅の自室で「マリオカート」や「ぷよぷよ」、「いたスト」といったゲームを一通り遊んだ。
夜も更けて来て彼女を送っていこうと思ったが、妻がなかなか立ち上がろうとしない。
様子がおかしいので、確認してみたら体調が悪化しており熱があるようだった。

幸いにも、家族が旅行中で不在でいたこともあり、体調が戻るまで自宅に泊まっていかないかを提案した。
簡単な食事も作ったが喉も通らないので、自室に新しく布団を引いて、そこに横になってもらった。
付き合ってもない女性と同じ部屋で寝る、という状況について特に意識はしていなかった。
彼女の体調が気になって、そこまで気が回らなかったということもあるが、彼女から拒否されなかった
というのも大きいかもしれない。

夜、同じ部屋で布団に横たわりながら色々な話をした。
東京での仕事が激務で、実家に帰るどころか、満足に寝ることすらできていないこと。
そのせいで体調も崩しがちで、関西にいた彼氏とも疎遠になって別れてしまったこと。
彼氏と別れたという話を聞いたときに、俺は自分の中で色々な前提が覆った。
よくよく考えれば、彼氏がいるのに他の男と同じ部屋で寝ることを拒否しないという時点で、
そのことに気づけても良かったが、そこは恋愛の経験値が足りなかったのだろう。

後は気づいたら勢いで告白していた。
「俺と付き合うっていうのはあり?」「キミだったらいいよ」みたいな会話だったと思う。
こうして、真夜中の自室で布団を並べた状態で告白し、人生初めての彼女ができるという不思議な
体験をしたのである。

これも後から聞いた話であるが、彼女は告白されることも想定して自宅に来ることを考えていたらしい。
色々と幸運な条件が重なったものの、ある意味、二人きりで会う時点で付き合うことは必然だったようだ。

つづく。