彼女が妊娠を告げて来た時の対処法 かのにん(4)

彼女が妊娠を告げて来た!(4)

こんにちは。ニジムラリョーです。
恋人が妊娠した。
そして堕胎を決めようと思った人達に送る話の4回目。

「母体の健康を著しく害するおそれがある」場合に、
「指定医師」が
「本人らの同意を得た」上でなら、堕胎手術をする事が出来る。

第一回で「初期妊娠とは15週目まで」と言った。
初期妊娠なら、胎児も大きく成長していないので、
堕胎手術で母体にかかる負担が少ないと言って良いだろう。
それはあくまで中期妊娠以降と比較して、と言う話なので、
チョー楽チンに堕胎手術出来るゥ、と言う話では無い。
絶対にそういう話では無い。

じゃあ初期じゃない場合はどうなるのか。

<15週以降の中期妊娠>

産婦人科で確認した。
中期妊娠だ、と言う事である。

多分、「中期妊娠」と聞いた男性は結構ビビると思う。
少なくとも俺はビビる。咄嗟に、堕胎手術するか結婚するか悩む。
状況を考えて、結論を出さねばならない。
それも、早急にだ。

だらしないセックスしてたツケが回ってきたのだけど、
毎回、色んな覚悟をもってセックスしてる人も少ねぇよな。
まぁ、色々な事に対処出来るように、貯金くれぇはしといて欲しい。

さて、妊娠中期だと言われた。
そして、出産では無く中絶する事を二人で決めた。

勿論、「母体の健康を著しく害するおそれがある」と判断した「指定医師」が、
「本人らの同意を得た」上で堕胎手術をする
のだけれど、
初期妊娠と少し状況が違ってきてしまう。

具体的にどう違うかと言うと、
「法的に」少し違ってきてしまうのだ。

この時期の堕胎は、「死産」として扱われる。
初期妊娠ならその様な扱いはない。
(正確には、医師が患者名無記名で役所に必要書類を提出する義務はある)

死産は、胎児が子宮外での生活能力を獲得する時期に達してから、
死んだ胎児が娩出される場合
を示す。
(因みに分娩直前あるいは分娩中において胎児が死亡した場合も死産に含まれる)

日本産科婦人科学会の「死産の定義」は
「妊娠22週以降の妊娠中絶による死亡胎児の出産」である。
ここで言う妊娠中絶は、いわゆる「人工妊娠中絶」だけの話では無い。
「自然流産」の事も含む。…自然流産も中絶っつーのな。初めて知ったぜ。

更に言うと、22週目以降ってのは、産めば生きる力があるって事なんだな。
実例は多くないみたいだけど。
ここら辺になってくると、「小さな命」としての認識が強まるかもね。

さて、「死産」として扱われる場合、法的にもある手続きが必要になる。

昭和21年厚生省令第42号(死産の届出に関する規程)によって、
死産であった場合は、死産証書に添えて死産の届出(死産届)が、
父母又は一定の範囲の関係者に対し義務付けられている。

死産証の提出。
基本的には父がやらねばならんのよ、これ。
父が出来無い場合は母がやる。
それでもダメなら、一定の範囲の人間がやる。

一定の範囲ってのは気になるよな。
平たく言うと、
1.同居人
2.死産に立ち会った医師
3.死産に立ち会った助産師
4.そのほかの立会い人

の順番。4の「そのほかの立会い人」までいく事は無いだろうけど。

さて。
この場合の死産とは「妊娠12週以後の死児の出産」を指し、
医学上の定義でいうところの後期流産(自然妊娠中絶および人工妊娠中絶)を含む。

法令上、母の氏名の届出は必要だが、
死産した胎児については戸籍に記載されることはないので命名を届け出る必要はない。
母体外での生命反応がありながら分娩直後に死亡した場合は、
死産届ではなく、通常どおりの出生届と死亡届を同時に行うことになる。

…どうだろう。
中期妊娠である、と言うだけで法律的にも大きく違ってしまう。
びっくりするくらい違う。

つまり、彼女が妊娠中期であると告白してきて、
二人で中絶を決めたら、男性諸君はここまでやる事があるって事だ。
だらしないセックスのツケを、そのツケの領収書を握りしめて、役所に向かうのだ。
…何か法律の話ばっかになっちまったなァ。

にしても、うーん、重い。
まぁ、避妊すりゃあ良い話なんだけど、完全なる避妊はセックスしねぇ事だしなァ。
しかし、いざって時はこれくらいを覚悟しなきゃならねぇ。