少女と乙女と女とわたし(5)興味はあるけど危ないことはしたくない! 中編

性については考えたい、でも性について語るのなんてはしたない!
そんなふうに思っていて、正直、性についての知識に自信がない皆様。

少女だったあなたが初潮を迎えて、乙女になるときには、
「保健体育の先生」とか「お母さん」が教えてくれたのに、
乙女であるあなたが初Hをして「女」になるときについては、誰も教えてくれない…
そんな矛盾、感じていませんか?

今回は、危機管理の中編です。

●性暴力のこわさー「イヤよイヤよも好きのうち?!」

小画像ひざをかかえり

性暴力、といったときに、多くの女の子が思い浮かべるのは
「夜道で、知らない男に押し倒されてヤられちゃう!」
といった「レイプ」のイメージだと思います。

けれど、性暴力の加害者になりえるのは「知らない男」だけではありません。
「あなたの彼氏」「あなたの友達」そして「あなた自身」も性暴力の加害者になりえます。

性暴力、とまで言い切ってしまうと「まさか彼がそんなこと、するわけない!」と思ってしまうのですが、
たとえば、こういうケースはどうでしょうか?

*彼に、「ゴムをつけてくれないとイヤ!」って言ったのに、結局生でHされてしまった
*彼に「痛いからやめて!」と言ったのに、やめてくれなかった…
*後ろはイヤっていったけど、後ろに指を入れられた…

多くの人が「ああ、そういう話は聞いたことがある…」と思うのではないでしょうか。

●自分の中の基準を作ろう「好きのうち」と「マジで嫌!」のさかいめ

小画像喧嘩後謝る彼氏

性暴力の中には、上記のようなケース、俗に「デートレイプ」といわれるものも入ります。
つまり、相手のことは好きだけど、「それは嫌!本気で嫌!」ということをされた、という場合です。

でも、上記のようなことをされても、それを「性暴力」だと思う人は少数派ではないでしょうか。
では、どうして、これを「暴力」だとは思わないのでしょうか。

多くの場合、人は子供のころから「していいこと、してはいけないこと」についてしつけを受けます。
たとえば、友達をたたいてはいけないということ、喧嘩をしても、怪我をしない程度にすることなどです。
けれど、セックスについては、そうではありません。

セックスについて語ろうとした瞬間に、語る中身に入る前に
「そんなことを口に出すんじゃありません!」といわれてしまうことがほとんどです。

子供のころ以外でも、セックスについて、他人と語り合う機会なんてほとんどないですよね。

つまり、みんな少ない経験と少ない情報の中で「常識」を判断しています。
もし、Hをしたことがある人が、一人だけだったとしたら?
そしてその彼が

「女の子は、男のアレを舐めるのがふつうで、ゴムをつけないのが普通なんだよ。
そして、後ろでするのも最近流行ってるんだ。ゴムをつけなくても、外に出せば妊娠はしないし、
誰にもバレずに、中絶だってできるんだよ。君はなにも知らないから僕が教えてあげよう」

なんて言ったら、それが「常識」として刷り込まれてしまいます。

これは、女の子側も同じ。もし、女の子が、経験のない男の子にこんなことを言ったら、
彼は同じように信じてしまいます。

「だいじょうぶ。あなたが気持ちいいなら、中で出してもいいよ…」

こういう初体験をした男の子は、本気で「ゴムをつけないのが普通」「愛しているなら中出しさせてくれるものなんだ!」と
無邪気に信じたりします。

セックスについては、「こうすると妊娠する」「こうすると避妊できる」
「こういうことをすると、性病がうつることがある」といった「正確な事実」はあっても、
「2人がどうするのが正解か?」とか「幸せな普通のセックス」とかはありません。
自分で、自分たちで決めるしかないのです。

まずは、自分にとって許せることと、許せないことについて、考えて、彼と話してみましょう。

●ふたりのルールの作り方

小画像幸せそうに会話する

二人のルールを作るにあたって、以下のことは盛り込んでみてくださいね。

*望まない妊娠や、病気、けがの危機管理について
*雰囲気が盛り上がっているときに「本当にイヤ」なことを伝えるルール
*雰囲気にながされて、本当はイヤなことをしてしまったときに、振り返るときのルール

とくに、3番目はだいじ。
Hなことで、新しいことを試すときには、はじめは興味が勝っていて、2人で「やってみよう!」と盛り上がったとしても、
実際にやってみたら、痛かったり、怖かったりする、ということもあります。
でも、2人でいちど「やってみよう!」と盛り上がってしまっていると、途中で止めにくいのも事実。
ラブグッズを使うときや、新しいやりかたを試すときには、事前に、「もし1回やってみて、イヤだったらやめようね」と
相談しておくのがベターです。

「常識」を誰も教えてくれない世界だからこそ、2人でちゃんと話し合って、
悲しいこと、いやなことがない恋愛を楽しみましょう!